2016/01/21

Lemmy Kilmister

MOTORHEADのレミーが昨年亡くなり、追悼で「極悪レミー」が再上映されていたので観てきた。DVDでは観たことがあったが、その時点でかなりの衝撃を与えられた。実際のところ、昔からレコードを買い集めてMOTORHEADを聴いていたというわけではないが、いつの間にかLEMMYが好きだったという感じだろうか。
 周知の事実だがLEMMYは音楽も服装も唯一無二のスタイル。LEMMYの場合ただやりたいことを突き詰めていった結果、誰の真似でもない、誰に似ても似つかない、あのオリジナリティ溢れるスタイルになっていったようで、若かりし頃はビートルズのようなロックバンドをやり、ジミヘンのローディーをやったり、HAWKWINDというサイケバンドをやったりと、MOTORHEADとはかけ離れた活動をしていた。また好きなアーティストは?の回答は「リトルリチャード、エルビス、ビートルズ」という、ルーツがロックンロールというのも興味深い。
 何事も何かの真似から始まり、突き詰めていくと徐々に自分なりのスタイルになっていく。守破離。しかしその過程で、ああしたらこう見られるのではといった世間体や固定概念が邪魔をすることも多々ある。やはり世間体や固定概念に縛られず、自我を突き通した結果、真のオリジナルに近づけるのではと感じた。パンクだからこうだ、クラストだからこうだ、サイコビリーだからこうだ等々、主義主張は様々あれど、ただ単に先人がしてきたことを鵜呑みにし、あたかもそれを自分の主義として、それに沿わないものは認めない(単純に好き嫌いは別として)といった頭の固い人々もまだまだ存在する現代、好きにやれというメッセージをLEMMYから勝手に受け取った。
 私は主に革ジャンにクラストパンツ(正確には違うが)にスニーカー、長髪にキャップといった格好なのだが、全体的にバシッとタイトではなく割とゆるめのサイズ感で、クラストパンツも細身でなく色も真っ黒ではない。更にネイバーズではウッドベースなので、どうやら少々疑問を抱かれやすい。然し私は奇をてらっているつもりはさらさら無く至って自然体で、また時には一見パンクと思えぬ恰好をすることもあるがそれもまた然り。
 誰かがあるとき話していた。
「サイコビリーはミクスチャーだ。上は革ジャンや鋲ジャン、エドワードジャケット、MA-1、アロハシャツも可。パンツはブラックスリム、ブリーチジーンズ、革パンに短パンもOKだ。髪型だって、サイコ刈りがベストだが、それ以外ではリーゼント、ハンチング帽やキャップでもいい。靴もドクターマーチンにラバーソール、スニーカーに雪駄でもいい。」
これはなかなか言い得て妙だが適格だと感じた。
「しかし実際は...」
 
終わりを考えずにLEMMYについて書き始めたが、すぐ脱線した。そういや、LEMMYからの一番のメッセージはこれだった。
「死ぬな、生きろ」
今日はこんなところで。最後に現代の和製LEMMY…柳家睦&the rat bonesでごきげんよう。

 

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