2015/06/05

sourae

目覚ましをかけもうこんな時間かと、少ない睡眠時間に不満を抱きながら床に就いた。うとうとと眠り落ちそうな時、身体に違和感を感じた。寝返りを打つため右半身を起こそうとしたところ、何者かによって肩を掴まれ押し戻されそうになった。何事かと思い上半身を起こそうとするが、またもや何者かによって後ろに引っ張られ起き上がれない。そのある者の気配は感じるが、姿かたちは眼前には無かった。声も出せず、徐々に恐怖心が芽生え始めた。どうにか起きようともがいていると、ふっと場面が変わるような感覚に陥った。しかし、目の前の光景は床に就いた時と変わっておらず、必死にもがいていたような形跡もない。その間非常に長い時間のように感じたが、時計を見ると僅か数分しか経っておらず、けだるい疲労感だけを残しそのある者は去って行った。

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